”  ”の旅をする

旅行先での風景、写真撮影についてのブログです。

デジタル一眼の使い方 「三脚を買う前に。まず雲台を考える」

 

 写真撮影において無くてはならない物の一つ「三脚」についてのお話です。

 これから三脚の購入を検討している方などの参考になればと思います。

 

 

 

 三脚の購入を検討している方は色々な撮影の経験を経て、自分の撮影スタイルに合った三脚選びをされたいかと思います。「コレが一番!」という三脚は存在しません。個人の好みや環境によって変わってくるので悪しからず。

 まずは三脚購入の際に三脚のどこを見てどう自分で判断するか、という所をお話します。

 

 自分に合った三脚の探し方 その1

 三脚の部品を理解する。

 

 "雲台"をご存知でしょうか。

 雲台は三脚のパーツの一つで、カメラの向きや角度を調整します。三脚にカメラを接続する部分の名称で、レバーが付いていてクルクル動かしたりする部分です。

 三脚と一括りにしてしまっても問題はないのですが、目的にあった雲台、三脚選びをする事で撮影がうんと楽になります。

 

 というわけで今回は"雲台"についてのお話です。

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雲台

 

 

 雲台の種類

 ここでは代表的な3つの雲台をご紹介します。

 

スリーウェイ雲台

 一般的に上記の画像の様にレバー(パン棒、ティルト棒)が付いている雲台です。上下、左右、傾きの3方向の角度調整に対応しています。

 値段は物によってピンキリです。

 この雲台は各メーカー様々な物を発売していて、一番スタンダードな雲台です。

 

ボール雲台(自由雲台)

 こちらも人気の雲台の一つです。スリーウェイ雲台と違い、角度調整する部分がボールになっており、ワンタッチで角度調整が行えます。そして値段も安価な物が多いです。

 一般的な雲台でスリーウェイ雲台と並んでこちらも各社様々な商品があります。 

 

ギア雲台

 名前を知っていても実際に使った事のある人は少ないかと思います。アマチュアでこの雲台を使っている人はそうそう居ないと思います。

 動き方はスリーウェイ雲台と変わらないのですが、こちらはレバーをクルクル回して角度調整を行い精度の求められる撮影で使用します。ギアの回転で動く幅が決まっているのでスリーウェイ雲台の様に気軽に構図移動ができません。

 値段は、高いです。安価な物もあるのですが私は下の写真のマンフロットの物以外使った事が無いのでなんとも言えません。

 

 雲台の役割

 上で紹介した雲台について少し詳しくご紹介します。

 5点満点で評価して行きたいと思います。(私個人の偏見による)

 

スリーウェイ雲台の役割

 重量:3 操作性:3 精度:3

 良くも悪くも普通の雲台です。レバーを回す事で締めたり緩めたりできます。三脚をセットすればすぐに撮影に取り掛かる事ができ操作性良し、精度良しだと思います。ただ構造上ボール雲台より重量があり少しかさばります。

 どんな撮影にも対応できる万能タイプです。

 屋外での撮影ではこのタイプの雲台を使用しています。

 

ボール雲台(自由雲台)の役割

 重量:5 操作性:4 精度:1

 自由雲台という名の通りどんな角度にも動きます。ボールヘッドという部分を操作して構図移動を行うタイプの雲台です。ボールを締め付けて固定するタイプで、このロックを開けるだけで自由にカメラの向きを変えられます。サイズも小さめの物が多く、他二つの雲台よりはるかに重量が軽く持ち運びにも便利です。

 人物の撮影など動く物の撮影に便利です。しかし、自由に動くという事は撮影時に水平を取ったり任意の角度に調整したりという繊細な操作が非常に苦手です。

 荷物を出来るだけコンパクトに纏めたい時はボール雲台を付けて行きます。

 

ギア雲台

重量:1 操作性:2 精度:5

 上でも書きましたが操作性は無いに等しいです。そして重いです。しかし精度は抜群です。構図もミリ単位で思い通りに調整可能で、主に商品撮影、風景撮影、建築写真などで重宝します。

 しかし、重量もあり、かさ張るので私は外に持って行きたくないです。それに加えギア雲台は非常に精密な作りになっているので落としたりぶつけたりするとギアが狂う事があり、持ち運んでいるだけでかなり気を使わなければなりません。

 実際に商品撮影の場で使用していましたがこれがないと仕事にならないレベルでした。

 

 

 ここで説明した物以外にも"2ウェイ雲台"や"ジョイスティック雲台"という雲台もあります。三脚、雲台を購入する際は実際に手にして操作性などを確認してから購入する事をお勧めします。

 今回は雲台の話で終わりとなります。

 

 余談

 "GITZO"というメーカーをご存知でしょうか。フランスのカメラ製品メーカーです。

 私は王道にして最強の三脚メーカーだと思っています。

 堅い、軽い(用途による)、安定している、のは勿論ですが何より「止まる所で止まる」のです。ジッツォ三脚は基本的に"ナット式"と呼ばれる、ネジを締める要領で足を固定する方法を採用しています。これがすごい。さっと回せばピタッと止まる。さっと回せばスルッと伸びる。この「止まる所で止まる」感覚が使っていて本当に気持ちがいいです。雲台もいい感じです。

 店頭などで触る機会があれば是非一度試して見てください。

 

休み休みやってるから文とか色々狂ってる。。。